風の小径

写真で綴る季節のひとコマ 

青もみじの瑠璃光院その3-瑠璃の庭-

瑠璃光院の続きです。

さて、写経を終えた後、2階から1階へと降りてまいりました。

f:id:kazenokomichi:20130528215422j:plain

縁側からおりる石段の向こうには、苔とモミジのお庭が広がります。

f:id:kazenokomichi:20130528215306j:plain

ここは「瑠璃の庭」。瑠璃光院の名の由来にもなったお庭です。

ある気象条件が整うと、深々とした苔が光を放ち、

庭に瑠璃光浄土があらわれるらしいです。

f:id:kazenokomichi:20130528221108j:plain

 2階の窓からはお庭を俯瞰してながめましたが、

1階では、ここに座って、お菓子とお抹茶をいただきながらながめました。

f:id:kazenokomichi:20130528220831j:plain

曇りの日には、奥の石はかすかに緑を映して暗く光っている感じがします。

f:id:kazenokomichi:20130528220928j:plain

そして晴れの日。青モミジからの木漏れ日が

苔と石に反射して、明るい光に照らし出されたような感じになっています。

f:id:kazenokomichi:20130528221414j:plain

苔の上には、もみじと木漏れ日が作り出す光と影。

よぉく見ると、苔の影の部分に白い泡のようなものが小さくぽつんと…。

f:id:kazenokomichi:20130528221657j:plain

ズームしてみたら、モリアオガエルの卵でした。(ちょっと小さい)^-^

f:id:kazenokomichi:20130528215642j:plain

部屋の奥から西側のながめ。

f:id:kazenokomichi:20130528221953j:plain

お庭の奥。さまざまな緑色が庭の奥行きをあらわします。

ここに植わっているもみじは、この庭を造るにあたって植えたものではなく

もともとあったのを利用したのだそうです。

両側におおきな葉っぱのもみじがあり、その間にいろはもみじが植わっています。

f:id:kazenokomichi:20130528221757j:plain

西側の縁側からみた様子。

ちょっと暗い部屋の奥から見ると、緑がとても眩しく映ります。

f:id:kazenokomichi:20130528221929j:plain

  お庭には何種類もの苔があり、季節により主流となる苔が違うらしいのです。

f:id:kazenokomichi:20130528221859j:plain

 今は少し茶色っぽい色の苔が勢力をのばし、

 もう少しすると濃い緑の苔が勢力をのばすとのこと。

f:id:kazenokomichi:20130528221835j:plain

万両の赤い実がひとつだけぼつんと残っていました。

f:id:kazenokomichi:20130602021215j:plain

小さな小さな川にも、さまざまな世界が広がっています。

ユキノシタがこっそり咲いていました。

 

(おまけ)

f:id:kazenokomichi:20130528222115j:plain

日曜日に行ったときには、大納言の氷室。

f:id:kazenokomichi:20130528222058j:plain

 平日に行ったときには、手亡の氷室でした。

ここ八瀬は夏でも涼しく、かつては「氷室」があったそうです。

f:id:kazenokomichi:20130528222135j:plain

お抹茶をいただいてゆっくりとお庭をながめていたら、

もみじの葉っぱにカワトンボが止まっているのが見えました。

 

(おまけ)その2

f:id:kazenokomichi:20130528222229j:plain

八瀬のかま風呂。

「八瀬(やせ)」は「矢背」とも記されるように、

その昔、壬申の乱で矢傷を負った大海人皇子(天武天皇)が

ここ八瀬の竃風呂で傷を癒されたことから、

いにしえより貴族や武家たちに「やすらぎの郷」として愛されてきた地だそうです。

f:id:kazenokomichi:20130528222247j:plain

 竃風呂の壁はしっくいで、中をあたためるのに3日かかるとか。

今は天井にいくつか穴があいていて、そこから蒸気をいれて温めるらしいのですが、

昔は写真のようにアオキを燃して取り出し、温めたのだそう。

和尚さまに「どうぞ、実際に中で寝転がってみてください」とすすめられたので、

横になってみました。^-^(あたたまってはないけれど。)

ちょっと貴族になった気分…笑。

陶器の枕がなんだか気持ちよかったです。

 

長くなったので、瑠璃光院-その4-に続きます。

kazenokomichi.hatenablog.jp

<関連エントリー>

kazenokomichi.hatenablog.jp

kazenokomichi.hatenablog.jp

kazenokomichi.hatenablog.jp

kazenokomichi.hatenablog.jp