6月末に行きました京都御苑のなかにある「拾翠亭」のつづきです。
お茶をいただき、建物を一通り見学した後は、お庭のほうに出てみました。
玄関前の蹲。
池のほとりにある東屋。
東屋の屋根にいるの、後ろからだと何かわからなかったのだけれど、
(後で)おもてから見たら、獅子でした。
東屋からのながめ。
ここでしばし、亭主に呼ばれるのを待つ気分で池を眺めました。
(もうさっきお茶をいただいたけれど…順序が逆だ…^-^;)
東屋の小窓からは、鷺が毛繕いしているところが見えました。
ここは時の流れがゆるやかです。
東屋の方からみた、茶室。
入り口には「関守石」が置いてありました。
ムスメがこれを見て「あ、ここから入らないでねっていう印だね」と言うので、
よく知っているなぁ…と感心したのだけれど、
どうやら元ネタは、何かの漫画からだったみたい…(どれ?!笑)
かつてこの踏み石を歩いた人々はどんな方々だったのでしょう。
池のほとりの蹲で手を清めて、
ここから広間の茶室にも上がっていかれたのかな。
西からみた拾翠亭。
屋根のてっぺんには鯱(しゃちほこ)の守り。
wikipediaによると、鯱は建物が火災に見舞われた際、
水を噴き出してお守りするものなのだそうです。
なるほど、そういう意味があったのですね。
(ちなみに天守閣に使ったのは、信長が安土城に採用したのが最初だとか。)
池から見たところ。
池にかかっているのは高倉橋。明治十五年に竣工されたもの。
苔と池が一体化したかのように、すべてがエメラルドグリーンのなかに。
おやおや、足もとには大きなきのこが…。(食べられるのか??)
紫式部の小さな花が咲き始めていました。
苔の上にころんと小さな緑色の実がコロンとひとつ、落ちていました。
柿の実のあかちゃんです。
見上げて探したけれど、ほかに実を見つけられず。
青々としたもみじ。
池のほとりにとんぼが1匹。
池の向こうに見えるのは厳島神社。
この景色を見て、名残を惜しみつつ拾翠亭をあとにしました。
(おまけ)
こちらは厳島神社から見た拾翠亭。
九條池(勾玉池)にて。亀さんたち、甲羅干し中♪
七月・八月は、呈茶がないそうですが、
広間から見える百日紅が美しいそうです。
なので、夏の終わりにまた出かけてみようかと思ったりしています。^-^/
この前のお話はこちら→「緑のなかの拾翠亭-その1-」