風の小径

写真で綴る季節のひとコマ 

初秋の廬山寺

梨木神社の「萩まつり」を堪能したあと、

寺町通をはさんで東向いにある「廬山寺」へ久しぶりに行くことに…。

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「廬山寺」は天台系圓浄宗の大本山で正しくは「廬山天台講寺」と言うそうです。

そしてここは、紫式部の邸宅址です。

紫式部はこの地で一生の大部分を過ごしたと言われています。

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源氏庭。

平安朝の庭園の「感」を表現した白砂と苔のお庭です。

桔梗はもうほとんど咲いてはいませんでした。

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それでもぽつぽつとは咲いています。

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紫色の桔梗は白砂によく映えます。

(と書いた後に去年のエントリーを見たら、全く同じことを書いてました、^-^; )

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そしてまた、苔の緑をバックにした桔梗もよろし。

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桔梗は紫色で一見目立つ色のようだけれど、でも慎ましやかに咲きます。

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星型の花は、どこか小人さんのよう。

(飛騨のさるぼぼを思い出すのは私だけ?!^--^;)

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薄雲が広がるこの日の秋空。

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百日紅がまだ咲いていました。

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タネコプターもまだ残ってます。^-^

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慶光天皇陵の前にあった、下へ降りる曲がり石段。

いったいどこへ通じているの?!とドキドキしたのですが、

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 どうやら井戸があった跡のようでした。^-^;

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源氏庭の外塀に映る光と陰。

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光と陰を作り出すもの。

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木漏れ日の作り出す水玉模様。

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この木漏れ日の小径では、クロアゲハがヒラヒラと目の前を通り過ぎたり、

頭上では小鳥たちがチチっと鳴きながら行き交ったり、

ふっと、時間がゆったりとした空間に迷い込んだような気がしました。

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木の根元にはきのこの行列が…。

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だれかがかじったあと?^-^;

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♡きのこ…(ちょっと苦しい?…^-^;)これもかじったあと?

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鐘撞堂の屋根には獅子が居ました。

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 紫式部の邸宅址に実るムラサキシキブ♪ ^-^

 

めぐりあひて見しやそれともわかぬ間に 雲がくれにし夜半の月影」(紫式部)

 

中に飾ってあった屏風にも、外の歌碑にも、

歌の最後が「月かな」じゃなくて「月影」になっているねと、

オットが気づいて指摘しました。←何気に観察力が鋭いヒト。

(去年私一人で行ったときには気づかんかった〜。

なので去年のエントリーでは「月かな」で書いてます…^-^;)

それで、家に帰ってから調べてみると、

「新古今集」や百人一首の古い写本では「月影」になっているとありました。

いつの頃からか、「月かな」になったようです。

写本をしていく過程で、だれかが書き写し間違えたのでしょうか…。

 

<去年の廬山寺エントリー>

桔梗さく庭

廬山寺その1-桔梗咲く「源氏庭」(風のなかの「旅日記」)

廬山寺その2-寺町通と御土居と京都七福神(風のなかの「旅日記」)