風の小径

写真で綴る季節のひとコマ 

春分の日のなごり雪、そしてみにくいあひるの子。

3月21日(春分の日

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前日まで17度の気温があったのに、春分の日は雪模様でした。

気温は5度!

雪が降ったり晴れたり、雨になったり…

お天気がクルクルと変わる忙しい一日でした。

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この日、出かけた先で立ち寄った老舗のホテル。

ここはお部屋からは二条城をながめられるという

素晴らしいロケーションなのですが、建物老朽化のため、

今年いっぱいで営業を終了するらしいです。

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ラウンジから眺められる日本庭園には白鳥が3羽おりました。

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そのうちの1羽はまだ灰色をした子どもです。

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この子が美しいまばゆいばかりの白鳥になるのも、もうすぐなのでしょうね。

(にしても、子どもが一番でかいです…^-^;)

みにくいあひるの子

みにくいあひるの子

 

この灰色の白鳥を見て思い出すのは、やっぱりこのアンデルセンの童話。

アンデルセンのお話はなんとも言えない物悲しいお話が多いので、

子どものころはあまり好きではなかったのだけれど、

このみにくいあひるの子だけは、最後にほっとした記憶があります。

(その頃は絵本ではなく、児童文学全集のたぐいで読んでいました。

あ、人魚姫はいわさきちひろさんの挿絵だったことを覚えています。

あれもあまりにも儚くて、好きではありませんでした。)

この本の挿絵を描いたスベン・オットーは

アンデルセンと同じデンマークの出身です。

この他にも「おやゆび姫」や「マッチ売りの少女」など、

多くのアンデルセンの童話の挿絵を手がけています。

アンデルセンの童話はよくアニメちっくな絵の絵本が出回っていますが、

出来たらこのオットーの絵のアンデルセンの世界を

味わって欲しいなぁ…って思います。

ーー☆ーー

そして池に佇む白鳥の様子を見ていたら、いくつか白鳥の絵本を思い出しました。

野の白鳥 (アンデルセンの絵本)

野の白鳥 (アンデルセンの絵本)

 

 こちらもアンデルセンの童話。

挿絵は私の大好きなバーナデット・ワッツ。

はくちょう (講談社の創作絵本)

はくちょう (講談社の創作絵本)

 

いせひでこさんの描く白鳥の美しさといったら!

内田麟太郎さんがこんな美しいお話を書かれるとは(失礼!^-^;)

思いもしませんでした。

おおはくちょうのそら (北の森から)

おおはくちょうのそら (北の森から)

 

そしてこちらは涙なしでは読めない1冊。

そう言えば、そろそろ白鳥たちも北の国へ帰るころなのではないでしょうか。

(でもこのホテルのお庭の白鳥たちは決して北の国に帰ることはないのでしょうね…。)

白鳥の湖

白鳥の湖

 

そして最後は、 ツヴェルガーの描く白鳥の湖

以前はCD(音楽)がついたバージョンが出ていましたが、

今はこの絵本だけの形で再販されたようです。

このツヴェルガーの白鳥の湖は大人が楽しむための1冊かもしれません。

 

以上、

今週のお題特別編「素敵な絵本」に寄せて…。