風の小径

写真で綴る季節のひとコマ 

山の桜と今宵の月

土曜日の晩に熱を出したため、結局、今日の夜まで一歩も外に出ず、

おうちに引きこもっていました。

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なので家から外を見るのみ。

山肌にポツポツと桜が咲いているのが見えました。

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「山笑う」状態。

さて、この「山笑う」という言葉は俳句の春の季語なのだそうですが、

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もともとは、郭煕(かくき)という北宋の山水画家の画論「臥遊録」の

春山淡冶(たんや)にして笑うが如く,夏山蒼翠(そうすい)にして滴るが如く,秋山明浄にして粧うが如く,冬山惨淡として眠るが如し

という文章からきているそうです。

山水画家らしい山の四季の表現だなぁと、しみじみ感じ入ってしまいました。

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ネットで探してみると、子規の句が見つかりました。

    「故郷やどちらを見ても山笑ふ」  正岡子規

彼はこの句を故郷で詠んだのでしょうか、

それとも、病の床で故郷のことを思いながら詠んだのでしょうか…。

(そうだとしたら、なんだかとても切ない。

もしご存知な方がいらっしゃったら教えてください。)

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そして今宵のお月さま。

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今夜は部分月食だったらしいですが、

関西では月が昇る前に食があったようで、

残念ながら見ることができませんでした。

 (追記)

↓ 朝日新聞の記事リンク貼っておきます♪ 

欠けた満月、スカイツリーと競演 東日本で「月出帯食」:朝日新聞デジタル

↓ なお、次の月食は10月8日だそうです。

皆既月食 2014年10月8日 | 国立天文台(NAOJ)