記事が前後してしまいましたが、これは9月中旬の下鴨神社です。
記事を書きかけたまま、まとめられなくて、
気がついたら10月になってました…^-^;;
時は参道に 萩咲く頃、
萩の花のむこうに楼門が見えます。
川のほとりには、白式部の実がなっていました。
薮茗荷は花と実が同時進行で。
この日、舞殿の向こうに爽やかな9月の空が広がっていました。
神服殿と八咫烏。
さて、この日の目的は
「本殿・大炊殿・神服殿」の特別公開を拝観するためでした。
本殿は写真撮影禁止のため、写真はこの拝観券にて失礼いたします。m(_ _)m
本殿は今年の四月に第三十四回の式年遷宮を終えたばかりです。
現在、本殿は国宝になっているため、建て替えることは出来ず、
屋根を吹き替えたり色を塗り替えたり…と、改修工事が行われていました。
なので、真新しい屋根、手すりなども紅い色が鮮明となり、
本殿脇に控える狛犬と獅子もピカピカになっていました。^-^
狛犬と獅子に関しては、数年前の閉門間際に訪れた際、
直接、神社の方から色々と教えていただき、
写真も快く撮らせていただきました。
(今はたぶん撮れなくなってます。)
その時に角(つの)があるのが狛犬で、
ないのが獅子と教えていただいたのでした。
↓その時の記事はこれです。
今回も狛犬と獅子に関して、詳しく説明を聞くことが出来ました。
下鴨神社の狛犬さんは青い色をして、銀色の角を持っています。
これは月、すなわち陰(いん)を表しているのだそうです。
そしてそれは、女性をあらわしているのだとか。
(女性に角って?…という話なのですが、花嫁さんのあの綿帽子は
確かに角隠しって言いますよね…女性は時に鬼になるからだとか?!)
いっぽうの獅子は金色に緑色のたてがみで、
これは太陽、すなわち陽、そして男性をあらわしているそうです。
そして置かれている位置としても、
神殿から見ると獅子は左で、狛犬より位が高いのだそうです。
本殿に関しては、
西本殿が加茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)
東本殿が玉依媛命(たまよりひめのみこと)で、
上賀茂神社(賀茂別雷神社)の神様である
「賀茂別雷命(かもわけいかづちのみこと)」の
母と祖父にあたる神様を祀っているため、
正式名称が「賀茂御祖神社(かもおみやじんじゃ)」なのだとか。
賀茂御祖神社の名は知っていましたが、
そう言う意味やったんやと、今回はじめてわかった次第です、^-^;
ちなみにこちらは昔の狛犬さんと、
獅子です。
(いつの頃の時代のものかは不明。)
この中は、三井神社。
この吊り灯篭が好きです。^-^
写真はありませんが、説明を聞いてきたので覚え書きです。
本殿の西側、三井神社へ入る唐門は江戸時代に作られた門だそうです。
この門にはぶどうの紋が施されています。
これは日本神話にちなんだもので、
イザナギが黄泉の国から逃げ帰る時に、
髪につけていた飾りの蔓草から生まれた葡萄で鬼どもをかわし、
難を逃れたことから、
不浄なもの(難)を避ける力があるというので、
江戸時代に葡萄の紋を門に入れることが、流行ったらしいです。
↓この日本神話が懐かしかったので、
帰ってきてから、葡萄のシーンを確かめました。
なるほど、確かに鬼はぶどうを食べてる…^-^
さて、その次に入ったのは、「大炊殿(おおいどの)」です。
こちらは撮影OKです。
大炊殿の入り口は鳥居の形をとっているそうです。
なるほど、言われてみれば…! 確かに鳥居の形。
今まで気がつきませんでした。
そして、ちゃんと注連縄もはられていますね。
おくどさん。
秋の実り。
七五三餅。
丸餅を七枚、小判形の長良(ながら、通称牛の舌)を五枚、
菱形の餅を三枚、そしてその上に屠蘇が注がれる土器がのせられています。
お正月、元日より七日まで幣殿の唐戸の東西に祀られる神餅だそうです。
七五三って、やっぱり吉の数字なのでしょうね。
裏に回ると柿の木がありました。
まだ緑色の柿の実。
御井(みい)。
「水ごしらえ場」。
近頃はパワースポットとされているとか。
桂の木。
「葵の庭」のフタバアオイ。
以前、12月に来た頃にはもう枯れてなかったフタバアオイ。
今回はちゃんと青々としたフタバアオイを見ることが出来ました。^-^
そして「葵の庭」は「かりんの庭」でもあるのです。
つやつやとしたかりんの実。
かりんの右後ろに見えるのは、すき堀です。
かりんに関しては、以前紅葉の頃に訪れた記事がありますので、
よろしかったらどうぞご覧下さい。
↓
かりんの樹の根元には、ヤブランが咲いていました。
萩(たぶんヌスビトハギ)も。
北山杉。
色あせているけれど、お日様の光を浴びてなんだか美しい紫陽花の花。
唐車。
今日は後ろの御簾があげられていて、中を拝見することが出来ました。
この唐車には、
上皇、皇后、東宮、親王または、摂政、関白が乗車された牛車だとか。
(あ、やっぱり天皇は別なのね…^-^;)
儀装馬車。
御本殿の側面を描いた掛け軸と、
その手前は「木造始道具(こづくりはじめどうぐ)」。
「井上社」。
本日の御手洗川は浅いです。
橋の向こうの本殿。
おみくじがカラフルなことに気づき、1枚ひいてみました。^-^;
今回は「吉」
赤色のおみくじをいただきました。
では、そろそろお暇いたしましょう。
(おまけ)
糺の森の猫ちゃん。
一瞬、狸に見えました、笑。
(ん、矢四郎が化けたのかも?!^-^;)
<2023年度版特別拝観の様子>
(むしやしない)
本日のむしやしないは、「宝泉」のわらび餅。
「宝泉」については、「京の小径」のほうに記事をあげていますので、
よろしかったらどうぞお越し下さい。(おじぎ)