紅葉便り、ようやく赤山禅院編を書く事が出来ました。
(気がついたら、あっという間に1週間経ってしまいました…(^^;
結局、撮り忘れた写真があったりして、この1週間で3回足を運ぶ事に…笑)
入り口で出迎えてくれたのは、黄色と赤いもみじ。(1週間前)
でも、赤もみじはもう少し寂しげな様子です。
苔の上に降り注ぐのは、もう冬の木漏れ日。
ときどき日に照らされた散紅葉に出会います。
参道から続く階段を登ると、まずは拝殿があります。
屋根の上には御幣とかぐら鈴を持った鬼門除けのお猿さん。
しかし、このお猿さん、夜な夜な悪さをしたために、
金網に入れられているとか…!
皇城を守護すべきお猿さんが悪さをするなんて、なんだかおもしろい話です。
拝殿の横にある地蔵堂。
赤山大明神は地蔵菩薩の化身であるらしいです。
ひとつ前にUPした暈と幻日はこの建物にかかったものでした。
これは暈と左に幻日が出来たときの写真。(前日UPしたのは右の幻日のもの)
こちらは拝殿の奥にある本殿。
ここには本尊の赤山大明神が皇城表鬼門の鎮守として祀られています。
入り口には正念誦(しょうねんじゅ)があり、
ここをくぐりながら心に浮かんだ願いを参拝の間、思い続けるそうです。
本殿の狛犬と
獅子。どちらも雅な金色でした。
本殿の横に出ると、三十三観音と十六羅漢がいらっしゃいます。
今の季節は銀杏の落ち葉の絨毯の中に。(1週間前)
観音様たちの背後は竹林とみごとな銀杏の絨毯でした。(1週間前)
これは昨日撮った三十三観音と、
十六羅漢。
1週間経つと、今度は赤と黄色の絨毯になっていました。
赤山禅院の弁財天は、「出世弁財天」だそう。
こちらは福禄寿殿。
ここのおみくじは七福神のお一人、福禄寿さまです。
よく見ると、ひとつひとつ、お顔の表情が違うのでした。
福禄寿殿の前のもみじがはらはらと舞い落ちてきれいでした。
そのそばの散紅葉。
福禄寿殿の奥にある稲荷殿から見えたもみじ。
福禄寿殿からさらにすすむとみごとな赤もみじがありました。(1週間前)
この階段を登って行くと、さらに小さな宮があります。
階段の途中、見上げると、黄色いもみじがお日様に透けていました。
そしてこれは昨日の写真。階段は一面落ち葉でおおわれていました。
のぼりきると、山のなかに小さな「金神宮」があります。
ここは鬼門方除之神が祀られています。
金神宮の上にも黄もみじの木。ここは黄もみじが結構多いです。
さらに奥にすすむと相生社があります。ここは縁結びの神様です。^-^
この夫婦鳥居を手をつないで通った二人は結ばれるそうですよ。^-^
相生社の横では、赤と黄色のもみじがあでやかに重なり合い…(1週間前)
1週間経ったら、見事に散紅葉になっていました。
相生社を出ると、大きな黄色のもみじとまだあおいもみじが…。
降りて来るとドウダンツツジが赤くなっていました。
最後は環念珠をくぐりながら願いに向けて努力することを誓うと、
仏様のご加護があるということです。^-^
(おまけ)
本殿の横にある「寒桜」の樹。
すこし寂しげに咲いているところが、この時期に咲く桜らしい風情です。
赤山禅院は延暦寺台頭のひとつです。
ですが、ここは仏様と神様が融合しているちょっと不思議な場所なんです。
赤山さんはお寺ですが、入り口はこのように鳥居があります。
そして敷地内にたくさんの建物がありますが、
いつもどれがお社なのかお堂なのか一瞬悩んでしまいます…(^^;
最初の拝殿はお坊様がいつもお経を唱えていらっしゃいます。
けれど本殿はあきらかにお社なんですよね。
そのまた横は不動堂があって、
さらにその奥には修験者が打たれる滝があったりします。
ここは創建以来1100年もの歴史があり、
その間にいろいろな信仰が生まれたのかもしれません。
そしてここは千日回峰行を満行した大阿闍梨により、
「ぜんそく封じ・へちま加持」「珠数供養」「泰山府君祭」などの
加持・祈祷が行われる寺でもあるらしいです。
(話はずれますが、そういえば、かの「阿闍梨餅」は
阿闍梨様のかぶっている笠を形どったものでした。)
また「五十払い」(ごとばらい)は赤山禅院からはじまったらしいです。
赤山さんは集金の神様でもあるんですね…。
(というわけで、お商売されている方は五日に行くといいそうですよ。^-^)
1週間前には美しかった紅葉も、ほとんど散紅葉となっていました。
昨日は拝殿のお猿さんの写真を撮りたくて行ったのですが、
ちょうど暈と幻日が見られたので、行ってよかったです。^-^
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