「新緑の吉田神社から黒谷さんへ」からの続きです。
黒谷さんで会津藩の墓地のお参りをしたあと、真如堂へと向かいました。
ここは、黒谷さんと真如堂の間にある「栄摂院」。
紅葉の時季は中のお庭に入れたのですが、今はここまで。
新緑のもみじをちらりと拝ませていただきました。
真如堂の総門。敷居がないのは、神楽岡の神々が参詣するのに
つまずかないようにするためという伝説があるそうです。
午後3時過ぎだと、もうほとんど人影もなく…。
赤い総門と緑のもみじ。
参道の両脇のもみじの新緑。
紅葉の頃の混みようから考えると、信じられないくらい静かです。
三重塔とモミジも今日は人影を気にすることなく撮ることが出来ました。
でも、今にも雨が降ってきそうな空模様。
藤が咲いていました♪ 新緑のなかで藤の花も映えます。
斑入りの椿も咲いていました。
優しい色合いで、美しい椿です。
本堂の外廊下からの新緑のもみじ。
もみじが、ぐうんと軒下までのびていますね。
秋には真っ赤なもみじの絨毯だった場所。今はところどころ苔の絨毯に。
奥に在るのは「萬霊堂」
三井家が地蔵菩薩を中心に有縁無縁の精霊を祀るために建立したそうです。
三井家は三百年の昔から、真如堂の第一の檀家。
なので、今でも三井グループの新入社員は、まず真如堂にお参りに来るのだとか。
涅槃の庭。
ここの枯山水はお釈迦様の入寂のようすをあらわしたもの。
少し黒っぽい石がお釈迦様の頭で、つづく四つの石で寝姿をあらわしています。
まわりに置かれた石はそれを悲しむ弟子たちと生き物たち。
そして、白砂はガンジス川、二本の桧は沙羅の木をあらわしています。
(写真では手前の1本しか写ってないけれど…(^^;)
そして、借景になっている如意ヶ岳は「大」の字がお釈迦様の頭で、
なだらかに続く稜線がやはり涅槃をあらわしているのだとか…。
この書院の中に、四季殿と言って、春の部屋、夏の部屋、秋の部屋、冬の部屋と
各部屋のふすま絵が季節をあらわしている四つのお部屋がありました。
それぞれのお部屋のふすま絵の説明がなかなかおもしろかったです。
特に春の部屋の梅に鶯ならぬ、梅にすずめの図。
なぜすずめなのかという説明が強烈でさすが京都…と、妙に感心。(^^;
夏のコサギの様子も生き生きとしていて、ドラマがあってよかったです。
(お部屋の中は撮影禁止なので、写真はありません。)
今の時期だと、説明をいろいろ聞きながら、ゆっくりと回れます。^-^
本堂から見える三重塔。
帰る頃には雨が降り出しました…。
何回かにわたって書きました新緑の吉田山シリーズはこれにて了。
長らくのおつきあいありがとうございました。
なお、紅葉の真如堂・栄摂院の様子は、
「紅葉便り-真如堂編」「散紅葉-ちりもみじ-」に載せています。