風の小径

写真で綴る季節のひとコマ 

星降る夜

8月10日に酷暑の京都を逃れるようにして信州に行った目的のひとつに

ペルセウス座流星群を見たいというのがありました。

極大日の前日、11日は蓼科に泊まったのですが、

そのペンションのオーナーに星見スポットを教えてもらい、

その場所へと向かいました。

途中、真っ暗な山道をうねうねと登って行くので、

何か(くまとか?)が出てきそうでちょっと、いや、かなり怖かったのですが、

目的の場所について、外に出ると満天の星空。

もう星がいっぱいありすぎて、

一体どこに星座があるのかわからないくらいでした…^-^;;

星降る夜とはこんな星空の夜のこと!

まめ (id:mame90)さんが「星に願いを」で、

ぞっとするような星空と表現されていましたが、まさにその通り。

こんなに無数の星が宇宙にはあって、

人類では到底たどり着くことのできない果てにも星々があって、

そんな宇宙のなかで、地球はほんとにちっぽけな存在で、

その地球の中にいる自分はほんと点にもならないほど、小さい存在。

そんなことを考えていると、ふぅっと気が遠くなりそうになります。

この日も、流星はときおりすっと流れてくれたので、

もし極大日が曇りであっても良しとしようと思ったのでした。

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そして、8月12日の夕方、乗鞍高原に到着。

星見スポットを探しながら、夕方に少しドライブ。

写真は頂上だけ西日で下から照らし出されている乗鞍岳

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夜泣峠で、ピンク色に染まる東の空をぱちり。

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山にかかる雲が明るいピンク色に輝いていました。

空には少し薄雲があるだけで、これは星空を期待させます。

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西の空には、白いお月様。

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 この乗鞍岳が見えるスキー場の駐車場が星見スポットによさそう♪との

チェックを終え、だんだん薄暗くなる中をいったん宿にもどりました。

戻る途中、ずんぐりとした何かが車の目の前を走り抜けました。

えぇ?! 後ろ姿しか見えなかったけれど、あれは確かにカモシカ!

心底びっくりしながら、次のカーブにさしかかると、

またもや2頭のカモシカが横切って行きました。

この夕暮れの時間、彼らは移動時間なのかしらんね?

夕食後、宿を出発。

前日と同じく暗い暗い山道ですが、先ほど事前に通った道だったからか、

昨晩ほど怖いとは感じません。

一応、長袖に長袖のカーディガン、そしてウインドブレーカーを着ていきました。

(スキー場の)駐車場には、先客がたくさんいました。

ひとつ星が流れると、駐車場のいたるところから「おぉ!流れた!」とか

「むっちゃ、きれい〜」とか、「わぁ〜!」とか

いろいろな感嘆の声が聞こえて来ます。

真っ暗だけれど、そこに居る人たちのなかで、妙な一体感が出来ていました。

そしてそのなかで見逃すと「え!今、何処に流れたの??」と

むっちゃくやしかったり、笑。

9時頃、天頂にそれまでとは比べ物にならないくらい大きな流星がひとつ、

まるで飛行機雲のようなすじをひきながら、天の川の間をすべっていきました。

あんな大きなのを見たのははじめてかもしれません。

それからも、大きなのを二つ三つ。

すっと流れる小さなものは数知れず。

10時頃になると身体がすっかり冷えて来たので、宿に戻ることにしました。

帰り道、今度は目がキラリと光る動物がまたもや車の前を横切って行きました。

シルエットからすると、あれはきつねだったかも。

その後、宿の露天風呂につかりながら、やっぱり二つ三つ。

お風呂から見える流星もはじめて。^-^

一旦、就寝。

そして夜中の3時頃、またのそのそと起きだして30分ほど、

今度は宿の駐車場から夜空を眺めました。

ピーク時を迎えたであろう時間、小さな軌跡を描いて落ちるお星が

いくつも流れます。

流星は音もなくすっと流れるのだけれど、

いつも頭の中で「コロン♪」と、鈴の音が鳴るのでした…。^-^;