12月1日
12月に入って、再び圓光寺を訪れました。
おもだった紅葉は葉を落とし、
水琴窟の水盤にも、冬木立が映ります。
そんななか、
坐禅堂の前の黄葉のもみじがひときわ目をひきました。
栖龍池も、
散り紅葉の池に。
灯籠のまわりも、
水のまわりも、
根っこのまわりも、
竹林も中も、散り紅葉でいっぱい。
東照宮のもみじは金色に輝いていました。
この日は少しかすんでいました。
右前方の赤茶色になった山は、「妙法」。
振り返ると、金色もみじの向こうの山に目がいきました。
いろいろな緑の色と赤い色と…。
故人が眠るお墓の向こうに見えた竹林と紅葉。
ここ圓光寺には、金福寺の回でご紹介した「村山たか女」のお墓があります。
そもそも彼女が三条の河原に晒された時に、助けたのは圓光寺だったそうです。
そして、もうひとつ。
圓光寺にはサイド・オマールさんのイスラム教式の墓碑があります。
この墓碑は、先代の平八茶屋のご主人がここ圓光寺に建てたそうです。
ムスメが通った小学校では、広島の平和学習の前に
まず、このオマールさんのお墓にお参りに行きます。
(なので、私はここが紅葉の名所という前に、
オマールさんのお墓があるお寺として認識していました。)
勉学の希望を胸いっぱいに日本にやってきたのに、
若くして無念の死をとげてしまったオマールさん。
十八歳と言うその年齢が、自分のムスメと重なってしまい胸がつまります。
お地蔵さんの周りの小さな宇宙。
最後はやっぱり、あのお地蔵さんを拝んでから帰ります。
木漏れ日の光のなかで、にっこり♪
以上、4回に渡って11月の初旬から12月初旬の
圓光寺の紅葉をお届けしました。
また、冬景色、春のしだれ桜、初夏の青もみじ、夏のサルスベリ…
季節折々に行けたらいいなと思います。
おつきあい、ありがとうございました。m(_ _)m
<関連エントリー>
紅葉便り「十牛之庭」にて出会ったもの-圓光寺その1- - 風の小径
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