詩仙堂の紅葉の振り返りをした勢いでもうひとつ、
京都の紅葉シーズンのピークの11月24日に行った「野仏庵(のぼとけあん)」の
紅葉の振り返りもエントリーいたします。^-^;
野仏庵は「詩仙堂」の斜め奥にひっそりとある庵です。
門があいているのは、土・日曜日、それと水曜日。
入り口を入ると、詩仙堂の前の混雑ぶり、喧噪ぶりとは別世界、
静かな空間が待っていました。
見上げると、見事に色づいた紅葉がお出迎え。
どっしりと静かに座る野仏様。
そこここに野仏様がいらっしゃいます。
この野仏様のいる池には、
初夏になるとモリアオガエルが卵を産みつけにやってくるのだそうです。
ここにはいくつかの茶席があり、ここは「陶庵席」。
西園寺公望公ゆかりの茶席です。丹波須知村から移築。
二帖中板の小さな茶室に、柔らかな光が入り込みます。
主屋から見えるもみじ。
主屋には「詩仙堂」の石川丈山の書が飾られていました。
鴨居には鋤が。
この主屋は、淀の庄屋を移築したものだそうです。
雨月席。「雨月物語」の上田秋成ゆかりの茶席。
元々は南禅寺の西に建っていたそうですが、
後にこちらへ移築されたものだそうです。
雨月席の梁。
ここからは、京都市内が一望出来ます。
静かな佇まいのなか、お茶をいただきました。
主屋を出ると、美しい紅葉が眺められます。
幽扉席の屋根。
蹲踞。
茅葺きの向こうは見事な紅葉。
茅葺き屋根にある白いものは貝殻です。
(鳥が屋根をつっつくのを防止しているのだとか。)
紅葉はこの階段を降りたところに。
瓦が埋め込まれた歩道。
ここは茶席の待合でした。
待合の窓からももみじが見えます。
茶席前のお庭。
鳥の羽根のようなフサフサのもみじ。
もみじを見上げて。
野仏たちのいる階段を下りて行くと、
竹林が見えました。
この竹林の向こうからはざわめきが聞こえて来ます。
そう、この竹林は圓光寺の竹林。
竹林を隔てたこちらは、まるで別の世界のよう。
ここに居るのはひっそりと野仏様だけ。
見上げると、もみじの天井が出来ていました。
(おまけ)
野仏庵は午後4時で閉門でしたので、
その後、この夕陽と飛行機雲を見ながら金福寺へと向かいました。
この日3時過ぎに伺いましたが、閉門までの間、
私とオット、貸切状態でした。
おもてに出ると、相変わらず詩仙堂は混んでいましたが…。^-^;
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