1月9日(木)
小雪舞う貴船神社の続きです。
さて、本宮を出て貴船川沿いにテクテク奥へと歩いて行くと、
中宮に到着します。
中宮は「結 社」(ゆいのやしろ)と言うそうです。
平安時代から「恋を祈る神」としての信仰があついところだそうで、
かの和泉式部も歌に託して祈願されていたのですね。
今日、訪れていた一人で訪れていた若い女性たちは、
やはりこの「結 社」に祈願に来られていたのでしょうか。
和泉式部、歌碑。
「ものおもへば 沢の蛍も わが身より あくがれいづる 魂かとぞみる」
そうしたら、社殿から返しの歌が聞こえてきたそうです。
「おく山にたぎりて落つる滝の瀬の 玉ちるばかりものな思ひそ」
中宮の御詣りのあと、奥宮に向かう途中、思ひ橋を渡ります。
思ひ川というのは、もともとは「おものいみ川」だったのですね。
それが和泉式部の恋のお話から「思ひ川」となったとは…。
そして、大杉並木を歩き、
奥宮が見えてきました。
奥宮はもともとはここに本宮があったそうなのですが、
たびたび水害があったので、現在の本宮に移したそうです。
杉と楓が重なり合う「連理の杉」
楓がとても艶かしく見えます…。^-^;
たった一人で奥宮詣り。(少し寂しい…。寒さがよけいに身にしみます。^-^;)
赤い前掛け?
なんだか可愛らしいですね…。^-^
「権地」って何だろう…と、ちょっと調べてみました。
「権」というのは二番目という意味があるそうです。
(補足:「権(ごん)」は仮という意があるそうです。)
なので、ここは社を建てなおす際、
仮のお社を建てる場所なんだそうです。
(神様の仮のお社はセカンドハウスみたいなもの?)
御船形石。
なるほど。「丑ノ刻詣」はこの伝説のためにのろいとされてしまったのか…。
雪が激しくなってきました。
そろそろバスの時間もなくなるし、帰ることにしましょう。
鞍馬行き電車、これが鞍馬で折り返して戻って来ます。
さあ、これに乗って帰りましょう。
(見慣れた電車なのに、貴船口で見ると、まるで違う世界の電車のよう。
これに乗って、日常の待つ世界へ戻るような感じ?)
(おまけ)
えと御守りをお土産に。
ー☆ー
今朝起きると、うっすらと雪が積もっていました。
今日だったらきっと、貴船神社は雪景色だったことでしょう…。
(でも、きっと足もとが危なっかしくて、
奥宮までたどり着けなかったと思います…。^-^;)
今日のお昼。賀茂大橋から。
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