5月15日は「葵祭」の路頭の儀が行われる日です。
鴨川デルタで待つこと小一時間。
今か、今かと待ちわびた行列がやってきました。
まずは、現代の平安騎馬隊。
「乗尻(のりじり)」
これぞまさしく「平安騎馬隊」。
「検非違使志(けびいしのさかん)」
(たぶん)検非違使尉(けびいしのじょう)
「山城使(やましろつかい)」
行列は続きます。
「馬寮使(めりょうつかい)」
この方だけ弓矢を持っていました。
「御所車(牛車)」勅使が乗る最高級の牛車(唐車)だそうです。
源氏物語では光源氏がこの勅使を務めたらしい。
平安時代はこの勅使が葵祭一番の花形だったようです。
「御所車」には、藤の花が飾られています。
白馬に乗って…。お目目がなかなか可愛らしい白馬です。
「風流傘」
「陪従(べいじゅう)」
「風流傘」 これは山吹の花かな?
ここで「本列」は終わり、
ここからは「斎王代列」がはじまります。
「命婦(みょうぶ)」
花傘のもとを歩く女官たち。
彼女たちは小袿(こうちき)というお着物を着ています。
そしていよいよ「斎王代」の登場。
もともと斎王というのは、平安時代の初期(810年)に
嵯峨天皇が伊勢神宮の斎王にならって賀茂の社にも斎王をおいたのが始まりで、
内親王が代々つとめられていたそうです。
その後400年の間、斎王は続いたのだそうですが、
承久の乱で途絶えてしまったのだそう。
その後、葵祭が復活しても斎王が復活することはなかったそうです。
葵祭に「斎王代」が登場したのは、昭和31年(1956年)とのこと。
華やかにお祭りを盛り上げるために行列に加えられたのだとか。
そして、今年の斎王代は第60代目となります。
駒女(むなのりおんな)
この方たちは斎王付きの巫女(みかんこ)さんなんだそうです。
ふたたび命婦たち。
そして女房車(牛車)。これは斎王の牛車。
桜の飾りがついています。
御所車が唐車であったのに対して、こちらは八葉車。
(唐車よりはランクが下がるらしい。)
この牛車どこかで見たことがあると思ったら、
去年の御所の一般公開で、たしか展示されていた車だったと
思い出しました。
これです。
↓
こうして今年も葵祭の行列は無事に下鴨神社へと向かったのでした。
そして、その後も心配されていた雨も降らず、
上賀茂神社まで路頭の儀は無事に行われたようです。
午後からは少し蒸し暑い日となったので、
斎王代やお着物をお召しの女官たちはみなさん
さぞかし暑かったことでしょう…お疲れ様でした。
ー☆ー
午後から仕事だった為、今年も鴨川デルタで
行列を見送りました。
去年は橋を渡る人たちも居たのですが、
今年は全面的に通行禁止とされていたようで、
すごくすっきりと行列を見ることが出来ました。
でも人出は去年より多かったけれど…^-^;
来年の葵祭は確か日曜日…うぅむ、人多いだろうなぁ…。
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