風の小径

写真で綴る季節のひとコマ 

祇園祭・後祭宵山① -鯉山・黒主山編-

 

 気がついたら8月に入って1週間が経とうとしています。

どんどん日にちが経つばかりで焦りますが、遅ればせながら、

祇園祭後祭宵山の様子をお伝えしたいと思います。

 

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まずは「鯉山」です。

 

お会所の入り口は赤い提灯がかかっていました。

 

なかなか粋な提灯です。

 

登り鯉に参拝。

鯉は江戸時代初期に活躍した伝説的な彫刻職人

「左甚五郎」の作とされています。

左甚五郎 - Wikipedia

 

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その左にあるベルギーのタペストリーは16世紀のもの。

(このタペストリーの謎に迫る去年のNHKの番組を

ご覧になった方もいらっしゃるでしょう♪)

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 このタペストリーは重要文化財なので、

普段は京都国立博物館に保存されていて、

この見送りをふだんは目にすることが出来ません。

巡行の時は、新調複製品が飾られるので、

こうして実際の16世紀の絨毯を目にすることが出来るのは、

宵山の3日間だけです。

 

一枚のタペストリーを9枚に切り分けられています。

生地が分厚かったため、大工さんがノミで切ったとされています。

 

こんなふうにタペストリーの両サイドは龍(日本製)が接ぎ合わされています。

和と洋が融合したふしぎなタペストリーとなっています。

 

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右手に飾られているのは、復元新調された前掛けと角金具。

 

檜扇(ひおうぎ)。

檜扇は昔から厄除けの効果があるとされ、祇園祭の花として飾られてきました。

去年は見かけなかったのですが、今年は各お会所で見かけました。

 

鯉山の蔵。

こちらにふだんは保存されているそう。

鯉はひげの一本一本まで、取り外すのだそうです。

 

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鯉山で粽をいただこうと思っていたのですが、

この茅の輪が粽の原型だと伺ったので、

やっぱり今年も茅の輪をいただいて帰りました。^-^

 

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登り鯉の手ぬぐい。

書は中国の書家「于 右任(う ゆうじん)」によるもの。

(なんて書かれてあるのか、聞いて来るの忘れました、^-^;

↑「登龍門」では?とのご指摘をいただきました。

id:croissant-croissantさん、ありがとうございます。m(_ _)m)

 

この方、もともとは政治家でもあったみたいです。

于右任 - Wikipedia

↑これ見ると、波乱万丈な人生ですね。

 

(御朱印)

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 鯉山は三種類の御朱印。 

 

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これは去年撮った後祭巡行・鯉山の様子の様子です。

よく見ると、鯉のおひげもわかります。

そして、(布で?)滝もちゃんと表現してあるのですね。

 

さて、「鯉山」から少し上ると、「黒主山」があります。

 

山には桜が飾られています。

 

そしてこの方がその桜を仰ぎ見る大伴黒主。

 

この方は平安時代の歌人で六歌仙のお一人だそうです。

 

「春さめのふるは涙か桜花散るを惜しまぬ人しなければ」(古今集)

 

黒主山の檜扇。

 

黒主山の粽。

この粽に添えられている桜の花を戸口に挿すと、

悪事が家の中に入ってこないんだとか。

可愛らしい桜の花で悪霊退散というのも、風流どすな。

 

 

黒主山の「黒おたべ」。

ほんとは、黒主山の食べられる生粽をいただいて帰ろうと思ったのですが、

生憎、発売時間と合わず。(午後4時からだそうです)

かわりにこの「黒おたべ」をいただいて帰りました。

真っ黒なのは竹炭を使っているとか。黒ごま餡が美味しいおたべです。^-^

 

 提灯も黒の文字が並びます。

 

(御朱印)

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黒主山らしく、黒の判子と赤の判子があります。

 

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去年の巡行の様子。

桜も胴懸や見送りも華やかですね。

 

(おまけ)

お昼を「IYEMON SALON(伊右衛門サロン)」でいただきました。

 

伊右衛門のお店の前にも檜扇♪

 

ランチは鱧の天ぷら御膳。

鱧の天ぷら、美味しかったです。

そして何よりもここの白米が美味しゅうございました。

やるな、伊右衛門。

 

デザートはシフォンケーキ。

 

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抹茶ラテ。

(このドリンクだけは正確に言うと違う日、

そう、くみちょうさんたちと歩いたときのだけど、^-^;)

 

お店の中から見た檜扇。

 

(おまけ)御池通の檜扇。

 御池通のそこここに檜扇の花が植えられていました。

 

長くなったので、後祭宵山、すみません、続きます。

しばらく祇園祭の余韻、おつきあいください。m(_ _)m

 

<関連エントリー>

去年の後祭の様子も、よろしければどうぞご覧下さい。m(_ _)m

kazenokomichi.hatenablog.jp