風の小径

写真で綴る季節のひとコマ 

緑深い「アサヒビール大山崎山荘美術館」へ♪ ー植物のものがたりー

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8月の終わりに、天王山南麓にある「アサヒビール大山崎山荘美術館」に

行ってまいりました。

阪急「大山崎」の駅から無料送迎バスに乗って、

このトンネルの手前で降ります。

 

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ここから山荘までは歩いて5分程度の道のりです。

 

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ムクゲの花を見ながら、

 

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緑のトンネルを通ってまいります。

 

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登って行くと、睡蓮の池がありました。

まるでモネの絵のようです。

 

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そしてそばにあるコンクリートの建物。

安藤忠雄っぽいなと思っていたら、やっぱりそうでした、笑。

 

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「地中の宝石箱」という建物で、

このなかにはまさにモネの絵が展示されていました。

 

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睡蓮の下ではゆっくりと鯉が泳いでいます。

くみちょう (id:Strawberry-parfait)さんが

7月に行かれた時には咲いていたアジサイも

さすがにもう、ドライフラワー状態でした、^-^;;

来年は、紫陽花の色が鮮やかな頃に訪れてみたいです。

(鬼が笑う発言…^-^;;)

 

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青もみじと鯉たち。

 

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石橋の木漏れ日もまるでひとつの絵のよう。

 

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池のたもとの切り株にきのこ発見。

 

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うーん、食べてはいけない気がする…^-^;;

 

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ハクモクレン。(たぶん…^-^;)

 

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たれさがる紫色の花。(名前不明)

 

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 池のそばの樹々たち。

 

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百日紅が咲いていました。

 

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程なく、大山崎山荘に到着。

この山荘は関西の実業家であった加賀正太郎氏によって、

大正から昭和にかけて建てられました。

加賀氏は、あの「マッサン」のニッカウヰスキーの出資者でもありました。

 

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加賀氏の死後、山荘の持ち主は幾度か変わったそうですが、

バブルの頃、ここを取り壊しマンション計画が持ち上がったそうです。

それに反対する地元民たちが京都府や大山崎町に働きかけ、

アサヒビールと提携して、保存、美術館として再生することになったのだとか。

アサヒビールの初代社長は加賀氏からニッカウヰスキーの株を引き継ぎ、

そうした縁が、ここを美術館として保存、再生する動きにつながったそうです。

そういえば、マッサンが最初に国産ウイスキーを製造したのも

ここ、大山崎という場所でした。

(そのサントリーの山崎蒸留所もこの近くにありますね。)

 

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テラスからの眺め。

 

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ここは桂川、木津川、宇治川が合流する地点でもあります。

 

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ズームすると、京阪電鉄の赤い鉄橋が見えました。

 

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赤い鉄橋の右側にあるこの低い山は「男山」、

「石清水八幡宮」があるところです。

 

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緑の向こうに見える三重塔は「宝積寺(宝寺)」

聖武天皇が夢で龍神から授けられた「打出」と「小槌」を祀ることから

「宝寺」とも呼ばれているそうです。

秀吉が明智光秀と戦った際には、ここに本陣を構えたそうな。

 

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晴れた空に白いお月様が浮かんでいました。

ここはお月見がよく出来そうです。^-^

 

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テラスでワインケーキをいただきました。

ほんとは竹鶴ピュアモルトを使用した、

サヴァラン風ケーキの「アクアヴィテ -命の水-」

(リーガロイヤルホテル特製期間限定ケーキ)を頂きたかったんですが、

私たちが行った時間帯には、もう売り切れていました…残念。

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↑心残りだったので、ケーキの案内のメニューだけ撮ってきました、^-^;

 

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テラスへの出入り口。

 

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さて、今回美術館に行った目的は、この「植物のものがたり」でした。

モネの睡蓮、「蘭花譜」の木版画、ほかこの美術館の所蔵品のなかから

植物にまつわるものが展示されていました。

棟方志功さんのいろは歌の屏風がなかなか楽しかったです。

 

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加賀氏は蘭栽培を趣味とし、温室で1万本ほどの蘭を育てていたそうです。

この「蘭花譜」は、104点の図版がおさめてあり、

そのうちの83点の木版画がおさめられています。

西洋の花の図鑑は石版画だそうですが、加賀氏は浮世絵の技術を生かして

こうして木版画で作成されたそうです。

日本画に使用される胡粉も使用されているそう。

蘭花譜の展示は、山手館「夢の箱」にて。

www.asahibeer-oyamazaki.com

 

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中庭の池。

 

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睡蓮の葉っぱって、お口をあいている横顔みたいですね、笑。^-^;;

 

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カリンの実。

 

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建物から出て来ると、もう夕方でした。

京都府の職員の方がアンケートをとっておられて、

「あ、そうか。ここは京都だった」と思った次第。

(なんとなく天王山というと、大阪というイメージでした、^-^;;)

 

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庭園への入り口、

 

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ちょっと外国っぽいですね。

 

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そして、その隣には茶室があるという…和と洋が入り交じります。

 

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この坂をおりて行くと、

 

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行きにも立ち寄ったモネの睡蓮の池に出てきました。

 

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そしてこのうさぎさんのところからが山荘の撮影ポイントなんだそうです。

 

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振り向くと、緑の中に山荘が見えました。

 

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「右 天保山」の案内。

なぜここに?

 

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トンネルの出口には「天王山悠遊」とありました。

 

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こちら側は石積みになっているんですが、

 

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反対側は山肌がむき出しのままなんです…なんだかすごいですね、これ。

 

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名残惜しかったのですが、最終の送迎バスが出る時間だったので急ぎました。

このトンネルを出て、左に行くと天王山の山道となっています。

ハイキングコースになっていて、

その昔の秀吉と光秀が戦った古戦場も確認出来るそうです。

秋の紅葉や、桜の頃だとこうしたハイキングを組み合わせて

美術館に立ち寄るの言うのもひとつの方法かもしれませんね。

 

www.asahibeer-oyamazaki.com

 

「植物のものがたり」は9月13日まで。

その次の展覧会「かたちのであい」は9月19日からだそうです。

www.asahibeer-oyamazaki.com