風の小径

写真で綴る季節のひとコマと京の小径

六角堂の枝垂れ桜と特別公開のお話

3月の末に六角堂の桜がそろそろ咲いているかなと行ってみることにしました。

 

中に入ってみると、ほぼ満開の枝垂れ桜と芽吹きはじめた柳が出迎えてくれました。

 

実はその1ヶ月前の2月の末に京の冬の旅の特別公開に行っていたのですが、とりあえず桜が咲くのを待ってから一緒に記事にしようと、いったんこの話は置いておいたのです。

ですが、あっという間に4月中旬ですね。(行ったのは3月末だというのに、^-^;)

というわけで、写真は2月に行ったものと3月末に行ったものを織り交ぜてご紹介いたします。

 

3月末、本堂としだれ桜

 

さて、京の冬の旅の特別公開では「本尊御前立 伝建礼門院徳子寄進 如意輪観音像」を拝観することができました。

 

建礼門院徳子様といえば、安徳天皇のお母上ですね。

壇ノ浦の戦いで生き残り、大原にある寂光院で出家され余生を送られた方です。

↓こちらで建礼門院徳子さまの話は触れています。

kazenokomichi.hatenablog.jp

 

その如意輪観音さまは徳子さまが安産祈願として寄進されたものとか。

その後、そのお生まれになったお子様(安徳天皇)の運命と、徳子さまの人生を思うと、とても切ない気持ちになりました。

 

本堂の前にある「へそ石」

ここは京都の「へそ」なんです。

 

この白鳥がいる池は聖徳太子が身を清められたという池の跡だそう。

池のほとりに建つのは太子堂で聖徳太子が祀られています。

(2月撮影分)

 

芽吹きはじめた柳とともに。(3月撮影分)

 

その池のほとりに、小野妹子を始祖とする僧侶の住坊があり、「池坊」と呼ばれるようになったそうです。

代々のご住職が朝夕に仏前に花を添えていたのが、いけばなの始まりのようです。

写真の巻物のオブジェは「池坊専応口伝」の冒頭の部分で、室町時代、池坊専応がその弟子に授けた花伝書なのだとか。

 

特別公開では、その池坊の「いけばな資料館」でいけ花にまつわるいろんな資料や弘法大師が作ったとされる如意輪観音様(鞘仏)も展示されていました。

(弘法大師、いろんなところで仏様作ってると伝えられてますね、^-^;)

ところでいけばなについては全く無知なのですが、

今回の展示で、池坊のいけばなのスタイルは3つあると知りました。

「立花(りっか)」「生花(しょうか)」「自由花」とあるらしいです。

↓ (池坊のサイトを貼り付けておきます)

www.ikenobo.jp

北向地蔵尊
このお地蔵様は京都御所を守るために北に向いておられるとか。

京都御所を守るということはすなわち人々の生活を守ることにつながっていたのだと説明書きにはありました。

 

お地蔵様と枝垂れ桜🌸

(去年はこの枝垂れ桜を手に取って、ずぅっとずぅっと、ポージングして写真を撮っておられる外国人の方がいて、この角度の写真を撮ることが叶わなかったので、1年越しにやっと撮れました。^-^;; もうね、撮影会場じゃないんだから、ずぅっとずぅっと、ひとところでポージングして撮影するのはやめていただきたいです。それも自国のプロのカメラマン連れて。これは六角堂に限らず、ほかの寺社や有名なスポットで見られることですが…。-_-;  ←この愚痴はしばらくしたら消します。)

 

なぜか信楽焼のたぬきがおります。

 

たぬきの後ろ姿、笑

 

手水の向こうは十六羅漢像

 

合掌地蔵さま

手をあわせ、ささやきながらその手に願い事を吹き込むのだそうです。

一心に祈れば、必ず力をかしていただけることでしょうとのこと。^-^

 

一言願い地蔵さま(2月26日撮影)

小首を傾げられているのは、お参りに来られた方の願いを叶えてあげようかどうしようかと考えておられるからだとか。

なので、欲張らずに一つだけ願い事をしてくださいとのこと。

 

親鸞聖人は毎夜比叡山より百日参られたと言われています。

以前観た「京都浪漫 悠久の物語」のなかで、親鸞上人の夢枕に聖徳太子が現れお告げをされたと伺いました。

 

隣接の建物のエレベーターから。

 

六角堂の屋根が見えます。

 

さて、その建物の1階にはスターバックスが入っておりまして、窓側の席からは枝垂れ桜と本堂が眺められます。

 

抹茶ソイラテをいただきながら、桜を愛でました。^-^

 

スタバから見たたぬきさん、^-^

この手前は馬?

 

見ず知らずのお隣の方々と楽しく会話しながら、ひとときを過ごしました。^-^

(そのうちのお一人はあとでインスタのフォロワーさんだと発覚しました、笑)

 

(おまけ)

2023年に訪れた時の写真

 

2024年に訪れた時の写真

ここ数年は毎年この桜の時期に行ってました、^-^;

 

枝垂れ桜のすずめ♪ (2024年のすずめさん)

 

そして、10年前の記事を2つご紹介、^-^;

kazenokomichi.hatenablog.jp

10年前のほうが枝垂れ桜が大きいのです。

たぶん何年か前の台風の影響で枝垂れ桜はダメージを受けたのかなと…。

 

kazenokomichi.hatenablog.jpこちらはスタバからのながめ、まだ枝垂れ桜の背が低いです。

ここ10年で枝垂れ桜が大きく成長したのがわかりました。^-^

 

(ランチ)

六角堂から少し北上して三条通にある「curd」

お店で作っている自家製のフレッシュチーズがいただけます。

www.curd.jp

そしてランチのあと、てくてくと歩いて(笑)東本願寺まで参りました。

その様子は今回復活させた「京の小径」のほうに記してます。

↓ よろしければお立ち寄りください(おじぎ)

kyonokomichi.hatenablog.com