風の小径

写真で綴る季節のひとコマと京の小径

三十三間堂夜間特別拝観 「後白河法皇が見た観音極楽浄土」

みなさま、ご無沙汰しております。

久しぶりのブログ更新です、^-^;

11月に三十三間堂の夜間特別拝観に行ってまいりましたので、それをまとめてみました。(まとめるのに時間かかったので今頃になりました、^-^;)

 

今回の夜間特別拝観ははじめての試みだったそうです。

初日に行きましたが、3日間限定だったので、結構な人出でした。

(今回、夜間拝観が行われたのは、ブラタモリの放送の影響だとか…)

あとで聞いたところによると、初日だけで4000人だったそう。

三十三間堂の方も予想を上回る人数だったらしいです。

 

四時半受付開始だったのですが、四時半過ぎに行ったら、ぐるっと三十三間堂の周りをひとまわり、行列ができていました、^-^;

写真は南側の太閤塀です。列を並んでいる時に中の紅葉をぱちり。

 

門の中に入っても幾重にも重なる長蛇の列。

列の向こうには京都タワーが見えました。

 

そのうちすっかり暮れてきて、午後5時半にはじまった声明(しょうみょう)は、この京都タワーを眺めながら放送を聞くことに。

(中で実際に聴きたかったなと思いましたが、仕方ありませんね。)

 

さて、中に入れたのは午後6時過ぎでした。

声明はすでに終わっていました。(残念)

 

いつもは閉まっている障子が取り払われ、中が見えるようになっています。

そして普段は撮影禁止ですが、今回の夜間拝観では写真撮影がOKでした。

 

池の向こうからの様子

 

中尊の千手観音様の階段のところは人が多くて、ちょっと「蜘蛛の糸」状態だったので、上に行くのは諦めました。^-^;

 

というわけで、横の隙間からちらっと拝みました。

 

手に持って掘られる持ち物

鉤(斧かもしれない)、矢、経巻、水瓶 など (たぶん…^-^;)

 

中尊のそばにいらっしゃるのは、

左)帝釈天王像と 右)大弁功徳天像

反対側にも2対いらっしゃるのですが、写真は撮れませんでした。

(反対側にいらっしゃるのはたぶん、大梵天王像と婆藪仙像)

 

そして圧倒的な数の千手観音様。その神々しさに圧倒されます。

 

風神さまがいらっしゃいました。

 

その反対の端っこには雷神様

 

三十三間堂には二十八部衆と呼ばれる像があります。

全部は撮れなかったのですが、その一部をご紹介いたします。

阿修羅像(Ashura)

古代ペルシャ起源、護法神、天龍八部衆の一尊。

古代インドでは戦闘を好んだ悪神とされ、仏教では三悪道の修羅としても数えられたそうです。

 

伊鉢羅(いはつら)像

八大龍王の一尊、鰭(ひれ)のような髪と眉、そして左手に蛇を持っておられます。

 

迦楼羅(かるら)像

ヒンズー教のGaruda(ガルーダ)、蛇(コブラ)を常食とする伝説の巨鳥「金翅鳥(こんしちょう)」ともいわれています。護法神の天龍八部衆の一尊。

翼をもつ鳥頭人身で、横笛を吹いています。

 

難陀竜王像

風雨を調え、人々を歓喜させるという八大龍王の筆頭。

難陀はサンスクリット語のNandaに由来し、「歓喜」「喜び」「幸せ」という意味を持ちます。

 

摩睺羅(まごら)像 

Mahoraga(マホーラガ)は「大腹行」という意味とされ、大蛇を神格化したものだそうで、頭に蛇を頂き、五眼を持つという音楽神です。

(弦を弾く様子がかっこよくて、まるでロックミュージシャンのようだと思った私、^-^;)

 

緊那羅(きんなら)像

Kimnaraの音写語。頭にお馬さんがのっています。インドの音楽神とされ、神話では山中に棲み美しい声で歌い舞う人首鳥身の神。仏教では天竜八部の第七で、帝釈天、毘沙門天に仕える音楽神です。

 

毘沙門天像

北方を守護する四天王の一尊「多聞天」です。左手に持っているのは宝塔。戦勝や福徳の神だそうです。上杉謙信が毘沙門天を深く信仰していたとか。

 

散支大将像(以前三十三間堂で購入した冊子では「散脂大将」となっています)

(Sanjaya(サンジャヤ)の音写なのでどちらにしても当て字ですよね…)

毘沙門天に仕える八大夜叉の一尊。AIによると、鬼子母神の夫(または子)らしいです。

 

満善車鉢(まんぜんしゃはつ)像

毘沙門八大夜叉、次席の満賢という神だそうです。

 

摩尼跋陀羅(まにばだら)像

こちらも毘沙門天八大夜叉の一尊(首領)、満賢とともに大衆を守る善神だそう。

 

毘楼勒叉(びるろくしゃ)像

virudhaka(ヴィルーダカ)の音写で「増長天」と訳される四天王の一尊。須弥山の南腹に住み、夜叉衆を従える南方の守護神だそうです。

 

毘楼博叉(びるばくしゃ)像

Virupaksa(ヴィルーパクシャ)の音写で「広目天」と訳される四天王の一尊。須弥山中腹にすみ、龍衆を眷属とする西方の守護神だそうです。

 

金色孔雀王像

毒蛇を喰うという孔雀を神格化した割面相の鳥神だそうです。

(え?孔雀ってコブラを食べるのね?…とびっくりしてちょっと調べたら、孔雀は蠍や毒蛇を食べる益鳥なんだそうです。)

 

神母女(じんもにょ)像

訶梨帝母(かりていも)、鬼子母神と通称される護法と愛児、豊穣の女神だそうです。

 

那羅延堅固(ならえんけんご)像

Narayana(ナーラーヤナ)の音写語、ヒンドゥー教のヴィシュヌ神。大力の神とされ、「仁王」さまの阿形の方です。

 

密遮金剛士(みっしゃこんごうし)像

Vajra-Pani(ヴァジュラ・バーニ)の音写で、「執金剛」と訳され「伐折羅(ばさら)」とも音写されるらしいです。「仁王」さまの吽形の方です。

 

金毘羅像

Kumbhira(クンビーラ)の音写で、ガンジス川のクンビーラ(ワニ)が水神として神格化され、釈尊の守護神だそうです。海上安全、そして大漁をもたらす神だそうです。

 

畢婆迦羅(ひばから)像

「天龍八部衆」とされる守護神。

 

裟伽羅龍王(さがらりゅうおう)像

大海にすむ龍王、二十八部衆では四龍の一尊、慈雨・善水の神だそうです。

この写真ではわかりにくいですが、左手に蛇を持っておられます。

 

千体の千手観音立像

 

後白河法皇が見られた観音極楽浄土をまさに目の当たりにいたしました。

 

実物はお顔しか撮れなかったので、ポスターの千手観音坐像をパチリ。

 

拝観料は2000円、拝観記念にクリアファイルをいただきました。

 

(おまけ)

↓これは6月の紫陽花の頃に行った三十三間堂の様子です。

 

この時に結構、二十八部衆の仏像を見ていたのが、今回役に立ちました。

像のひとつひとつの解説、実は英語の解説の方が詳しかったりするのです。

(いちいち英語の解説読んでいたので、むっちゃ時間かかりました、笑)

またあらためて、昼間にじっくりと仏像に会いに行きたいなと思った夜間拝観でした。