風の小径

写真で綴る季節のひとコマ 

かりんの庭(葵の庭)@下鴨神社 -紅葉とかりんの実-

さて、前回のエントリーで下鴨神社の「かりんの庭」はどこぞ?と気になった私は、

日をあらためて、下鴨神社に行くことにしました。

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そして12月1日、再び下鴨神社を訪れました。

 

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鳥居にかかる真っ赤な紅葉。

「かりんの庭」は、このもみじの向こうにあります。

ところが、ここは特別公開の場所で、公開時間は10時から4時。

本殿前の受付で拝観料(500円)を払わないと見ることが出来ません。

 

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受付に回ってみると、

なんと「只今団体受付のため、一般の受付はしばらくお待ち下さい」との札が…。

しばらく待っていたのですが、いっこうに係の人は戻ってこないし、

もう時刻は3時を回っているし…このままでは拝観時間が終わってしまいます。

仕方がないので、もう一度先ほどの場所に戻り、

塀越しにズームして、カリンの実をパチリと撮りました。

 

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でもせっかく来たのに、あきらめきれません。

するとそこへちょうど、係の人が一人出ていらっしゃいました。

で、すかさずその人をつかまえて(笑)、見学したい旨を伝えたら、

無事に入れてもらうことが出来たのです、ほっ。^-^

(あ、もちろん拝観料はお支払いいたしました、^-^;)

ただし団体さんが入ってるから、

こっち(今の写真の場所)から入ってと言われました。

その時には意味が分からなかったのですが、後でその意味は判明します。

 

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無事に入れたので、もみじを内側からぱちり。

 

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さて、ここが念願の「カリンの庭」。

 

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「かりんの庭」というのは「葵の庭」の別名だということがわかりました。

 

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フタバアオイは今の時期は枯れてしまっているそうです。

でもこのお庭にはじつはほとんど生えてなくて、

鉢に少し植えてあるだけだと教えてもらいました。

(なので、葵祭に使う葵は他所で栽培しているのだそう。)

でも、葵祭の頃に来たら、もしかしたら花が見られるかもしれませんね。

 

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↓2015.10月追記。 フタバアオイを見ることが出来ました。

kazenokomichi.hatenablog.jp

 

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カリンの古木。

 

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たくさん実をつけています。

 

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落ちてきた実を並べてありました。

ぼとん!と突然落ちてくるので、この下を掃除するときは要注意なんだそうです…。

よかったらどうぞお土産にお持ち帰りくださいと言われたので、

小さめで比較的きれいなものをひとつ、いただいて帰りました。

 

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十両(ヤブコウジ)の赤い実もありました♪

 

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ここは、御水の祭事が行われる所だそうです。

 

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そして、この水こしらへ場から石を伝って歩くと、

大炊殿(おおいどの)と御井(みい)があります。

 

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土間にはおくどさんがあります。

 

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中の間の流し。ここで調理をします。

 

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 この大炊殿では主にご飯やお餅などの穀物類を調理したそうです。

(魚鳥類は別棟の贄殿(現在は供御所の一間)で調理する習わしだったそう。)

 

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大炊殿の隣には「唐車」が置かれていました。

乗車と降車が一方通行になっているとは、知りませんでした。^-^;

 

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儀装馬車。四頭立て馬車。神事の時に使用されているそうです。

 

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♡型の桂の葉っぱも色づいて。

 

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その足もとにはツワブキの群生。

 

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隣にある三井神社。

 

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カリンの庭を後にして出口に向かう途中、この三井神社をとおります。

 

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私が「カリンの庭」をほぼ貸切で見ていた時、

実はここから雅楽の演奏が聞こえて来ました。

そうです、団体さんはここで雅楽の演奏を聴いておられたのでした。

(よって普段はこちらの出入り口から入るのですが、団体貸切になっていたため、

大炊殿前の入り口から入るように言われたのでした…。)

でもそのおかげで塀越しでしたが、私も雅楽の音を楽しませていただきました♪

 

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出てくると、西の空から薄明光線がぱぁぁっと光を放射しているのが目に入りました。

 

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今日は良き日。

 

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 糺の森は黄色く色づいていました。

 

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瀬見の小川の紅葉も美しかったです。

 

(おまけ)

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ふたたび河合神社にて。

「温」と「冷」、どちらもございます。

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お土産に持ちかえったカリンはこれ♪

 

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薄くスライスして、

 

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蜂蜜漬けにしました♪

 自家製かりんシロップの出来上がり!^-^/

ふたをあけてみると、甘い香りがします♪

 

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