河原を歩いていると、ところどころ唐突に植え込みがあります。
この「ハクチョウゲ」もそんな植え込みのひとつなんです。
以前、そこはある程度広い空間で、
幼稚園の運動会が開催されたりしていました。
あるとき、唐突に木がぽつぽつと植えられて、
その後、いつのまにか植え込みが出来たのです。
今もその植え込みはなんとなくそこになじんでなくて
やっぱり「取ってつけたように」しか思えないのだけれど…。
さて、その「ハクチョウゲ」です。
初夏に小さな白い花が咲きます。
この花を見ていると、何故かものすごく懐かしい気持ちになるのです。
きっと、自分の子どもの頃の記憶のどこかにリンクしているのでしょう。
ところが、それがどんな記憶なのか…肝心なところを覚えていないのです。
どこかのおうちの生け垣だったとか、そんなことだと思うのだけれど、
どうしてこの花を見ると懐かしいと思うのか、
ちょっと昔の自分を訪ねて、問うてみたい気がします。
近づいてみると、ほのかに香る甘い匂いに誘われて、
蜂が一生懸命蜜を集めていました。
蜂が花の中にすっぽりと頭を突っ込んでいるところを見ると、
この花はなんて賢いんだろう…などと思ってしまいます。
自分は悠然と構えて、蜂に受粉してもらう、
うん、なんだか一枚上手ような気がします…。
ところで「ハクチョウゲ」は「白丁花」と書きます。
最初、カタカナで名前を見た時はこの花のどこが「白鳥」なのだろう、
やっぱり白いから?などとまぬけたことを思ってしまいました。(^^;
図鑑で調べたら、「白鳥」じゃなくて「白丁」でした。
「丁」は花の形が丁字に似ているからですって。
「沈丁花」と同じ発想?
(おまけ)
ふと気がつくと、河原はヘラオオバコがいっぱいです。