風の小径

写真で綴る季節のひとコマ 

瓦と梅とアオサギと。-相国寺にて-

3月15日(土)

河原の猫ちゃんの写真を撮った後に向かったのは、相国寺です。

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梅と椿。

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そして、その梅の向こうにある鐘楼は「洪音楼」。

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 鐘楼の屋根の飾り瓦は「阿」と、

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「吽」になっていました。

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 そして「庫裏」の屋根の上には、

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こんな鬼瓦。

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サイドを飾る獅子はやっぱり「阿」と

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「吽」でした。そしてこの獅子は逆立ち。

 相国寺の正式名は「萬年山相國承天禅寺」。

なので「萬年山」と刻まれています。

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法堂(はっとう)の前の松林の中に、アオサギさんが1羽。

何故こんなところにアオサギさんが?!

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うろうろとなにかを探している様子。

そして狙いを定めた(?)かと思うと、おもむろに細長い枯れ草をくわえ、

御所のほうへと飛去っていきました。

なるほど…、ただいま巣作りの真っ最中なのですね。

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 梅と法堂。

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 法堂の鬼瓦。

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 垣根越しの梅。

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 こちらも塀越し。満開です。

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 この梅は一本の木に紅梅と白梅が咲いています。

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北野天満宮に行った時にもこの紅白混在の梅がありましたが、

こうした咲き方を「源平の咲き分け」と言うのだそうです。

(北野天満宮の梅はこちら→白梅と紅梅と。-北野天満宮その2-

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 なぜ紅白の咲き分けが源平なのか?

それは源氏の旗が白色、平氏の旗が赤だったことに由来するそうです。

asahi.comの「ののちゃんのDo科学」によると、

「もとは紅梅だった樹に白梅が咲くようになった」らしいのです。

でももともと、梅というのは原種は白色なので、

白梅になった部分は先祖帰りとも言えるだそう。

<参考>asahi.com: なぜ同じ木に2色の花が? - ののちゃんのDO科学

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雲の向こうに、薄明光線が白い光を放っていました。

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梅に福良雀…ちょっとボサボサ君です、笑。

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後ろ姿はテニスボール♪

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その近くでは、カワラヒワがキリリリリコロロロロと、

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よい声で鳴いていました。^-^

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放生池のそばにたたずんでいたカモ夫妻。

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 ふあふあ、ぼさばさの芙蓉の実。

美しくあでやかな芙蓉も、枯れるとこんな風に侘び寂びの世界になるのね。

 

相国寺へ行ったのは「円山応挙展-後期-」を観るためでした。

(それについては、また別記事にて記したいと思います。)

(追記)

<関連エントリー>「円山応挙展 - Kazenonaka」アップしました。(おじぎ)