11月18日(火)
少し時雨模様のなか、栂尾山・高山寺へ紅葉狩りに出かけました。
清滝川沿いの紅葉。
さすが、山の紅葉は大木が多くて、枝ぶりがダイナミックです。
さて、この裏参道を登って行きます。
雨でしっとりと濡れる苔と敷き紅葉。
今の時期は入山料(500円)がいるので、この小さな受付で支払います。
ここは、まるで真っ赤な絨毯が敷かれたよう。
さて、この白い壁沿いに登って行くと、
程なくして「石水院」に到着。
「石水院」の拝観料は600円。
高山寺はこの鳥獣戯画をずっと守り伝えてきたお寺です。
京都国立博物館で鳥獣戯画を拝見して、
実際に高山寺を訪れたいと思ったのでした。
この「石水院」は明恵上人が後鳥羽院より学問所として賜った建物で、
上人時代の唯一の遺構だそうです。
(というわけで、鎌倉時代の建物なのですね。国宝。)
ちょうど雨が上がり、日がさしてきました。
雨上がり、しだれ桜の枝に水滴がいっぱい♪
雨に濡れた葉っぱがオレンジ色に燃え、
そして、輝きます。
石水院から。
赤と黄と緑が美しく配色されたお庭。
この山の自然の中から鳥獣戯画は生まれて来たのでしょう。
さて、池のある中庭をはさんだこちらのお部屋で
お抹茶とお菓子をいただきました。
お菓子の袋も鳥獣戯画。
お菓子は宝泉堂さんのもの。
「都の月」が「栂の月」になっていました♪ ^-^
森の中でお茶をいただくという雰囲気。
さて、お茶を一服したので、奥へすすむことにいたしましょう。
あかあかやあかあかあかやあかあかや
あかあかあかやあかあかや月 明恵上人
この有名な歌を詠まれた明恵上人が、ここ鳥獣戯画のお寺、
高山寺の方だと結びついたのはここに来てからです。^-^;
「日本最古之茶園」
栄西禅師がお茶の種を宋から持ち帰り、これを明恵上人に贈られました。
そして明恵上人がここ栂尾にそれを植え、
その後宇治などに広く移し植えられていったそうです。
よってこの栂尾山は茶の発祥地と呼ばれているとか。
なので、ここ栂尾山のお茶は「本茶」と呼ばれるそうな。
朝の雨雲はどこへやら?
奥深い山のなかという趣。
そこにあるのは「開山堂」。
仏足石。
そして、一番奥にある「金堂」。
ここは鬱蒼としているせいか、まだ青もみじでした。
そして、金堂前の石段。思わず足がすくみます。^-^;
針葉樹の向こうに広葉樹。
木漏れ日さす表参道。
黄葉。
聞こえて来るのは野鳥のさえずり。
まるで、光が行く道を導いてくれているようです…。
ずっと見上げていた視線を下に戻すと、雨に濡れた苔にもみじ。
山を降りてまいりました。
駐車場の前にある茶屋も趣がありますね。
紅葉のトンネルを眺めながら、次(神護寺)を目指します。
というわけで、神護寺編に続きます。