14日の日曜日、少し雨模様だったけれど祇園祭の様子を見に出かけました。
市バスがいつもとは違って五条通を通るので、烏丸五条で下車。
今まであまり南の方の山鉾を見に行くことがなかったので、今年は五条通から上がってみることにしました。
まずは、岩戸山から。
岩戸山は「国生み」と「天岩戸」のふたつの神話から成り立っています。
御神体は天照大神、手力男命(たぢからおのみこと)、そして伊奘諾尊(いざなぎのみこと)の三体が祀られているそうです。
ここの粽は「開運」だそうです。
↓さて、ここから4枚の写真は9年前に撮った写真です。
撮ったことすら忘れていましたが😅、ちゃんと記事には残しておくものですね💦
以前はこの写真に写っているのは、手力男命かと思っていましたが、うーん、「国生み」神話のほうの伊奘諾尊だったかもしれません💦
↓以前に書いた記事。
岩戸山には「木乃婦」さんの食べられるちまきが売られていたので、それを買って帰りました。
3本のちまき、そのうちの1本、金糸で巻かれていたちまきは黒糖味でした。^-^
岩戸山から少し北上すると、次は船鉾です。
身重ながら男装し、海賊に勝利した神功皇后の神話が由来。皇后の神像には岩田帯がまかれ、巡行後、妊婦さんに授与されるそうです。ここの粽は「安産」のお守りだそう。
この写真も9年前の船鉾曳きはじめです。
(詳しくはさきほどリンクを貼った9年前の記事に書いております)
太子山
御神体は聖徳太子、ここの粽は「知恵」を授かるそうですよ。
御神体を撮らなければ写真はオッケーということだったので、御神体映らないよう、斜めからパチリ。
油天神山
御神体は菅原道真公。粽は「厄除け」と「学業成就」だそうです。
ここは粽を買うのに行列ができていました。
そばに小さなお社がありました。
今年の山一番は「油天神山」なんですね。
芦刈山
芦刈山でもらったパンフレットによると、世阿弥作といわれる謡曲「芦刈」に基づき、貧しさゆえに妻と別れた男が難波の浦で芦を刈る姿をあらわしているそうです。3年ぶりに再会した二人が和歌を詠みあい、めでたく一緒に都に上がるというところから、ここの粽は「夫婦和合(縁結び)」なのだそうです。
夫)君なくてあしかりけりと思ふにも いとど難波の浦は住み憂き
妻)あしからじ よからんとてぞ別れにし なにか難波の浦は住み憂き
「芦」25本(重要有形民俗文化財)
見送り左「鶴図」(山口華楊 1985)
見送り右「唐子嬉遊図」(重要有形民俗文化財 1820 )
胴懸「燕子花図」綴織 尾形光琳原画(1994 重要有形民俗文化財)
胴懸「雲龍図」中国刺繍(官服直し」天保3年(1832)重要有形民俗文化財
中国清朝で用いられていた官服に施されていた刺繍の部分だけ切り取って裁断し、日本の生地にのせて新たに図案を直して仕立てたそうです。
中国の官服なだけあって、龍の爪が5本ですね。(日本の龍は3本爪です)
龍の爪の話はこちらに書いておりますので、ご興味のある方はどうぞ♪
↓
前懸「欧風景 毛綴」 天保3年(1832) 重要有形民俗文化財
17世紀前半に織られたタペストリーの縦縁枠を1枚に仕立て直したもの。(その中央の絵は大津祭の石橋山の見送りになっているそうです)
上段の5枚の鳥の刺繍は中国の官服に付けられていた補子(階級章)で、明末清初めのものだそうです。(どれがどんな階級だったのか、ちょっと知りたいです、^-^;)
というわけで、芦刈山の懸装品はどれも見応えありました。
長くなるので、いったんここで切りますね。
その2に続きます。(気長にお待ちください、m(__)m )