本日の記事は、『梨木神社「萩まつり」その① 萩の宮編。』の続きです。
このシルバーウィーク、梨木神社では「萩まつり」が開催されています。
境内には萩の花が咲きこぼれ、
時折、とても美しい小鳥のさえずりが境内に響き渡ります。
そんな穏やかな秋の空気のなか、萩まつりの奉納行事が始まりました。
まずは茂山社中による「大蔵流狂言」です。
演目はどうやら「萩大名」のようでした。
「萩大名」とは、コトバンクからの引用によりますと、
日本大百科全書(ニッポニカ)の解説
萩大名
はぎだいみょう狂言の曲名。大名狂言。遊山を思い立った大名(シテ)に、太郎冠者(かじゃ)は知人の庭の萩見物を勧める。その庭では客が和歌を詠むことが例になっている。そこで冠者は、無風流な大名に、聞き覚えの「七重八重九重(ななえやえここのえ)とこそ思ひしに十重(とえ)咲き出(い)づる萩の花かな」という歌を教えようとする。しかし大名が覚えられないというので、「七重八重……」の部分は扇の骨の本数で示し、末句の「萩の花かな」は臑脛(すねはぎ)を示して合図することに決めて出かける。ところが、庭に着いた大名は梅の木や庭石を見て失言を重ねたうえに、いざ和歌を詠む段になって「七本八本」などと間違える始末。あきれた冠者が姿を隠してしまうと、慌てた大名は末句が思い出せず、苦し紛れに「太郎冠者が向こう脛(ずね)」と答えて面目を失う。無風流と極端な物覚えの悪さによる失敗を笑いのテーマとするが、季節感の漂う佳作である。[林 和利]
というストーリー。
<引用元> 萩大名(はぎだいみょう)とは - コトバンク
事前にどんな狂言が演じられるのか、全く予備知識はなかったのですが、
何となく三者のやり取りがわかって、見ていて楽しかったです。
途中、何度もくすっと笑える部分もあったりして…^-^
萩の花咲く中での「萩大名」は、ほんとぴったりの演目でした。^-^
境内には萩だけでなく、オミナエシや、
ミズヒキも咲いていました。
さて、次の奉納行事は「萩月会」による舞楽です。
演目は「陵王」。
「陵王」とは雅楽の曲目のひとつで「蘭陵王」とも言います。
(舞楽演奏時には「陵王」と称するそうなので、
今回も舞楽でしたから「陵王」としました。)
竜頭を模した舞楽面に、金色の桴(ばち)を持って踊ります。
そしてお昼からは、小山菁山とその社中による「都山流尺八」の演奏でした。
美しい尺八の音色を聴きながら、境内をあとにしました。
梨木神社の萩まつりは9月23日まで開催しています。
お抹茶席も設けられています。
http://www.nashinoki.jp/page/H27hagimaturi
参道の、まるで滝のように咲きこぼれる萩の花。
クマバチが蜜を吸いにやってきていました。
器用にお花につかまって吸蜜中♪ ^-^
(お土産)
今年初お目見えのお土産、BLACK PAINTの石けん。
BLACKPAINT.Official site (ブラックペイントオフィシャルサイト)MYYUKI株式会社
梨木神社の染井の井戸の水で作った洗顔石けんだそうです。^-^
泡立てるのではなく、お湯のなかで溶かした石けんを
パックのように塗って、マッサージをするというユニークな石けん。
毛穴が綺麗になった気がします♪
(むしやしない)
梨木神社の帰りに立ち寄ったハンバーガー屋さんにて。
<関連エントリー>
↑「萩まつり」前日の夕方、萩の宮の様子です。
↑2年前の萩まつりの記事です。
このときの舞楽はどうやら「還城楽」という演目だったようです。
(と、2年経ってわかりました、^-^;;)
そして、このときは二弦琴の演奏がありました。
お抹茶席の様子も載せています。