風の小径

写真で綴る季節のひとコマ 

明治古都館 @ 京都国立博物館

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京都国立博物館の明治古都館です。

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今現在、修復中とのことで展示はされていませんが、

中央ホールは解放されていますので、見学してまいりました。

 

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中央ホール。

天窓から柔らかな光が取り込めるように設計されているそう。

 

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このホールは「エジプト風広間」とよばれ、20本の柱をめぐらしてあるそうです。

そしてこの柱、石でできているように見えるけれども、実は木の柱なのだそう。

 

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柱の彫刻。

 

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ヴォールト状半円アーチの換気孔らしい。

 

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扉の上の装飾。

 

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ホールの入り口の扉。

 

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扉の装飾。

 

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入り口の扉。

 

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玄関扉の模様。

 

f:id:kazenokomichi:20190905150916j:plainこの建物の設計者は「片山東熊(とうくま)」というお方。

彼はこの京都国立博物館のほか、奈良国立博物館や迎賓館赤坂離宮、

東京国立博物館表慶館なども手掛けたそうです。

 

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あまり破風飾りをしげしげと眺めたことがなかったのですが、

よく見ると東洋風ですね。

左はノミと槌をもった毘首羯磨(びしゅかつま)、

右は巻物と筆を手にした伎芸天(ぎげいてん)だそう。

毘首羯磨とは、帝釈天の侍臣で種々の道具・工芸品をつくる神。

また、建築の神だそうです。

そして伎芸天とは、容姿端麗で器楽の技芸が優れていた天女だそう。

どちらも仏教における芸術の神様なのですね。

 

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屋根の上にある先の尖ったものは、避雷針なんだそうです。

避雷針もまるで建物の装飾の一部のようですね。

 

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借景の東山、手前の噴水、

それをも含めて、美しい建物だなと思います。

 

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この表門や、

 

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 札売り場も

 

f:id:kazenokomichi:20190905153648j:plain片山東熊の設計だそうです。

 

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中では、このような小冊子が配布されています。

この冊子を読んで、明治の人の博物館に対する熱い思いを感じました。

 

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平成知新館。

今こちらでは「京博寄託の名宝」を開催しています。

そちらの様子は「京の小径」のほうに記事を書きましたので、

よろしければお立ち寄りください。

kyonokomichi.hatenablog.com