京都国立博物館の明治古都館です。
今現在、修復中とのことで展示はされていませんが、
中央ホールは解放されていますので、見学してまいりました。
中央ホール。
天窓から柔らかな光が取り込めるように設計されているそう。
このホールは「エジプト風広間」とよばれ、20本の柱をめぐらしてあるそうです。
そしてこの柱、石でできているように見えるけれども、実は木の柱なのだそう。
柱の彫刻。
ヴォールト状半円アーチの換気孔らしい。
扉の上の装飾。
ホールの入り口の扉。
扉の装飾。
入り口の扉。
玄関扉の模様。
この建物の設計者は「片山東熊(とうくま)」というお方。
彼はこの京都国立博物館のほか、奈良国立博物館や迎賓館赤坂離宮、
東京国立博物館表慶館なども手掛けたそうです。
あまり破風飾りをしげしげと眺めたことがなかったのですが、
よく見ると東洋風ですね。
左はノミと槌をもった毘首羯磨(びしゅかつま)、
右は巻物と筆を手にした伎芸天(ぎげいてん)だそう。
毘首羯磨とは、帝釈天の侍臣で種々の道具・工芸品をつくる神。
また、建築の神だそうです。
そして伎芸天とは、容姿端麗で器楽の技芸が優れていた天女だそう。
どちらも仏教における芸術の神様なのですね。
屋根の上にある先の尖ったものは、避雷針なんだそうです。
避雷針もまるで建物の装飾の一部のようですね。
借景の東山、手前の噴水、
それをも含めて、美しい建物だなと思います。
この表門や、
札売り場も
片山東熊の設計だそうです。
中では、このような小冊子が配布されています。
この冊子を読んで、明治の人の博物館に対する熱い思いを感じました。
平成知新館。
今こちらでは「京博寄託の名宝」を開催しています。
そちらの様子は「京の小径」のほうに記事を書きましたので、
よろしければお立ち寄りください。
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