ちょっと間があいてしまいましたが、瑠璃光院の続きです。
特別拝観最後の日、夜間拝観に行ってまいりました。
夜の瑠璃光院。
日が長いので、7時前でもまだ少し明るい「山露路の庭」
2階の縁側から。
縁側にはぽっと灯りがひとつ。
瑠璃の庭の夕べがはじまりました。
笙を奏でる人。
古の世界へと誘う音です。
2階での笙の調べが終わると、西の空は茜色に染まっていました。
雨上がりの夕焼け。
すっかり暗くなった瑠璃の庭。灯りが幻想的です。
こちらは臥龍の庭。
どこか別の世界に紛れ込んだような風景。
夜は茶室が開放されていました。
しばし、かつてここでお茶を立てていた人たちのことに思いを馳せます。
しばらくしたら、今度は瑠璃のお庭で笙の調べがはじまりました。
美しき奏者。
笙の音が奏でられる間は、カエルもなりをひそめて静かに聴いています。
笙の音がやむと、ふたたびカエルの鳴き声がわき上がります。
カエルの鳴き声は、モリアオガエルか、カジカガエルか…。
笙の音とカエルの声の不思議なコラボ。
笙の調べが終わり外に出ると、錦鯉がお見送りに出てきてくれました。
いつかまた拝観かなうまで、ごきげんよう。
帰り道、川のせせらぎにまじって、
カジカカエルの声が静かに響き渡っていました…。
<瑠璃光院シリーズ>
瑠璃光院その1-山露路の庭-
瑠璃光院その2-書院の窓から-
瑠璃光院その3-瑠璃の庭-
瑠璃光院その4-臥龍の庭-
番外編-八瀬のせせらぎ-
※なお、今回のエントリーにあたっては、肖像権の問題もあるので、
瑠璃光院より掲載の許可をいただいています。
(写真の無断転載はなさらぬよう、お願いいたします。)