京都御所、春の一般公開に行ってまいりました。
今にも雨が降り出しそうな花曇り。
初日の朝一番だったので、まだそれほど混雑していません。
今回は警察犬はまだ任務についていませんでした。
(逢えなかったので、ちょっと残念。)
御車寄(おくるまよせ)。
今回の御車寄は屏風の展示でした。
狩野安信「墨絵山水」。
狩野探幽の弟。
江戸時代前期、兄から絵を学び、活躍した人だそうです。
新御車寄(しんみくるまよせ)。
↑なんでか知らんが、上と読み方が違うのね?
今年は大正天皇即位から100年にあたるのを記念して、
扉を開けて、玄関の中が公開されていました。
月華門。
生け花の展示、これは「大本山大覚寺・嵯峨御流」
「総本山仁和寺・御室流」
「御寺泉涌寺・月輪未生流」
回廊。
承明門から。
左近の桜が咲いているのが見えます。
紫宸殿と左近の桜。
さて、今回、春の一般公開に出向いた目的は、
一度、この「左近の桜」が咲いているところを見てみたい!と
思ったからでした。
そう、お雛様を飾る時に、必ずどちらに左近の桜を置いて、
どちらに右近の橘を置く?と、一瞬悩むのですが(笑)、
天皇から見て左が「左近の桜」なのですよね。^-^;
左近の桜は「吉野桜(山桜)」。
歴代の天皇たちも、この左近の桜が咲くのを
きっと心待ちにしていたのでしょう。
しかし「左近の桜」の歴史を紐解いてみると、
桓武天皇の頃は、桜ではなく「左近の梅」が植えられていたそうです。
ところが、その梅が枯死してしまい、
仁明天皇(平安時代初期の天皇)の頃に梅のかわりに
桜が植えられるようになったのだとか。
その後も何度も焼失したそうですが、その度に「左近の桜」は
新しく植えられてきたのだそう。
この桜はいったい何代目なのでしょうね…。
御池庭(おいけにわ)も、ぽっと桜が華やぎを添えています。
さて、今年の人形展示は「萬歳楽(まんさいらく)」
御即位の場など、おめでたい場で奏舞されることが多い曲目。
「五節舞(ごぜちのまい)」
この舞はもともと天武天皇が吉野宮へ行幸した際、琴を奏でると
天女が舞い降り、袖を五度翻して舞ったという故事が起源といわれています。
しかし、去年、そしてその前の年の秋に来た時には、
こんなピアノ線(?)は張り巡らしてなかったと思うのだけれど。
鳥除け?
今までなら竹の棒での通行止めだったところも、ロープが張られていたり。
なんでしょ?今までより警備体制が強くなったのでしょうか。
もみじの若葉と小さな花。
御涼所。
ピンクと白の咲き分けの椿が咲いていました。
御三間と梅。
御学問所。
御殿をぬけて出てきたら、大きなしだれ桜が咲いていました。
紅枝垂も綺麗に咲いています。
桜越しに見えるのは、たぶん御常御殿?
(おまけ)
京都御苑の桜。
宜秋門前の里桜「御所御車返(ごしょみくるまがえし)」
優しいピンク色の里桜でした。
(おまけのおまけ)
これは3月30日の「出水の桜」。
ちょうど見頃でした。^-^
<関連エントリー>
去年の秋の一般公開の様子です。↓
こちらは一昨年の秋。↓
kazenonakanotabi.hatenablog.jp
kazenonakanotabi.hatenablog.jp
kazenonakanotabi.hatenablog.jp
ー☆ー
今回は10時半には別の用事が入っていたため、
とにかく「左近の桜」を見る!ということを念頭に行ってまいりました。
よって襖絵などはすべてスルー。
(これは昨年と一昨年にじっくり写真を撮っているため。
襖絵などにご興味のある方は、昨年と一昨年の記事をご覧下さい。m(_ _)m)
あぁ、でも春興殿の扉が開いていたと気づいたのは、
この記事を書いている途中でした…^-^;
今週のお題特別編「春を感じるとき」
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