秋の京都御所一般公開に行ってまいりました。
この宜秋門(ぎしゅうもん)からなかに入ります。
春にも逢えなかったけれど、今回も入り口で警察犬に逢えませんでした…ぐすん。
宜秋門入ってすぐ右手にある御車寄。
今回の御車寄の展示。
座田重就(さいだしげなり)「春秋花鳥」
江戸時代後期の画家だそうです。
今回の展示は秋のほう。紅葉した樹木に小鳥がとまっている図だそうです。
この白黒の鳥さん、日本では見かけないのに、襖絵ではよく見かけます。
以前、山科の毘沙門堂で見た「とりあわず」の襖絵が確かこの鳥でした。
で、何の鳥だろうと調べてみたら、どうもクロヒヨドリ(シマヒヨドリ)という
台湾や中国に生息する鳥さんみたいです。
↓これ。
写真はBlack bulbul - Wikipedia, the free encyclopediaより。
襖絵によく描かれているということは、
昔、この鳥が輸入されて飼われていたということでしょうかね?
諸大夫の間の屋根。
諸大夫の間「虎の間」 遣戸(やりど)・障子が開放されていました。
おかげで虎たちが明るく見えたのでパチり。
この虎の絵は岸岱(がんたい)作。
その隣の「鶴の間」(狩野永岳)と、
さらに隣の「桜の間」。(原在照)
ちなみに「虎の間」が一番格上の間です。
青空と新御車寄。
月華門。
月華門からみた日華門と紅葉。
京都御所の樹々たちも、少し色づき始めました。
御室流。
月輪未生流。
嵯峨御流。
月華門の南側の門。
この門の名前がいつもわからないのですが、
ここからの景色が整然としていて好きなのです。
御所は広いので混雑はこんな程度です。
承明門の向こうに大文字が見えました。
承明門から紫宸殿をのぞむ。
建礼門。(正門)
天皇と国賓来訪の時に開かれる門です。
建春門。
皇后や皇太子はこちらの門から入るそうです。
春興殿と舞楽台。
11月3日(祝)の10時と11時に雅楽の催しがあります。
承明門。
紫宸殿。
手前の樹は左近の桜。
即位式などの重要な儀式を執り行う最も格式の高い正殿です。
「高御座(たかみくら)」
今年は大正天皇即位100年。
回廊に「高御座」の全体図の写真と説明がありました。
この高御座というのは、奈良時代から天皇の即位式など、
重要な儀式に用いられていたそうです。
金色のキラキラした飾りは「玉旛(ぎょくはん)」というもの。
右近の橘。
なんだか黄葉してますね…だいぶ老木らしいのですが、大丈夫でしょうか。
ちょっと心配ですね。
清涼殿。
今秋はめずらしく清涼殿で人形展示がありました。
(何回か見に行ったなかで、清涼殿での人形展示は初めてみました。)
これは、五節舞の天皇の前で予行演習する様子をあらわしたもの。
紫式部は「紫式部日記」や、清少納言の「枕草子」には、
この舞姫に関する記述があるそうですよ。
平安時代の舞姫たちを垣間みるようなお人形の展示でした。^-^
いっぽう、こちらは大臣宿所に展示されていた
「威儀物捧持者(いぎものほうじしゃ)」と、
「威儀者」
威儀者および威儀物捧持者は、
即位礼当日紫宸殿の儀で、紫宸殿南庭に威儀を正し、整列したそうです。
大正天皇御即位時に使われた高御座の装飾。
剣璽案。
さて、剣璽とは何ぞや?と思ったので、Wikipedia先生にたずねて見ました。^-^;
剣璽(けんじ)は三種の神器のうち、天叢雲剣と八尺瓊勾玉を併せた呼称。神器の勾玉を璽(あるいは神璽)とも呼ぶため、「剣璽」と称される。
向かって右に剣、左に勾玉を置くそうです。
先ほどの紫宸殿の写真を見ると、椅子の左右に置いてあるのが確認出来ますね♪
敷物。
い草の敷物に龍の刺繍、すごく細やかでした。
大臣宿所から紫宸殿、清涼殿への渡り廊下。
いつみても面白いなぁと思う垣。
長くなりましたので、続きます。m(_ _)m
↓2015年度版、秋の一般公開、後編はこちら。
<関連エントリー>
春の一般公開の様子です。
左近の桜の咲いている様子がわかります。
こちらは、去年の秋の一般公開の様子です。