よいお天気に恵まれた五月五日の午後、
上賀茂神社で行われた「賀茂競馬(かもくらべうま)」を
見に行ってまいりました。
賀茂別雷神社(上賀茂神社)の競馬(くらべうま)は、
もともと宮中武徳殿で五月五日の節会に催されていたものだそうですが、
平安時代堀河天皇の時(1093年)に、こちらに移されて
天下泰平五穀豊穰祈願のためにはじまったそうです。
平安時代から続く伝統ある行事なんですね。
(京都市登録無形民俗文化財に登録されています。)
こちらが賀茂競馬の会場。
この柵は「埒(らち)」というものだそうです。
埒には馬が食べないという植物(青柴)が添えられています。
そして、このように馬がその埒を開けて通ることを「埒があく」といい、
「埒があく」「埒があかない」という言葉はこれが語源なんだそうです。
さて、競馬(くらべうま)は左方(さかた)と右方(うかた)に別れ、
2頭ずつ勝負をいたします。
この赤の袍(ほう)を着ているほうが左方の乗尻(のりじり・騎手のこと)。
黒の袍(ほう)を着ているのが右方の乗尻。
入場です。
まっすぐ歩くと、馬が走り出してしまうこともあるため、
ジグザクに進みます。
乗尻には若い子も、
そして、ベテランの方も。
馬場元で行われている儀式。
ぐるぐるとその場を回るらしいです。
左方。
右方。
そろそろ…かな。
最初の勝負は競馬奉納の故事に因み、1番の番(つがい)は
「左方」必勝なんだそうです。
ところで、その肝心の馬が走るシーンなのですが、
速すぎて、私の技量では写真におさめることが無理でした。^-^;
とりあえず、撮れた動画を2本載せておきます。
ひとつめは普通の速度のもの、ふたつめはスローで撮ったもの。
(今更ですが、動画ってそのまま直接載せられないのね。
はてなさん、インスタのように直接動画をブログに取り込めるよう、
していただけませんかね?)
童たち、待機中。(なんという役柄だったか、名前を失念)
地元の小学生たちがお手伝いしているそうです。
勝負が終わって戻るところ。(だったはず、たぶん、^-^;)
競馬のあと、たしか右方のほうが舎人のもとへいき、勝負の結果を聞きます。
(右方の馬は駐車場のほうを通るので、戻るところが見られません。)
そして、勝った場合は「お勝ちでござる」と言われ、
負けた場合は「お負けでござる」と言われます。
競馬の間中、女性の方と宮司さんが日本語と流暢な英語で解説をされていました。
お馬さんも近江とかいろんな庄から来ていたのですが、うろ覚え。
次回見学行く際には、もう少しメモを取ろうと思った次第です。
競馬が終わったあとの馬場。
要所要所に目印になる木が植えられているらしく、
奧からこの写真の向かって左には「馬出しの桜」「鞭打の桜」
右には「見返りの桐」があるそう。
(右手の大木が桐かな…たぶん。左手手前が「鞭打の桜」?)
(おまけ)
そういえば、4月11日に行った時に撮った写真があったなぁと見返してみました。
ううむ、どうやら馬出しの桜は無くなってるような気がします。
(さきの台風で倒れた? 今度、チェックしてみますね。
そしてこの時の写真には、鞭打の桜は撮ってませんでした、^-^;)
馬場殿。(4月11日撮影)
今週のお題「特大ゴールデンウィークSP」